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唐芋ストーリー │  第一話 │ 第二話 │ 第三話 │ 第四話 │ 第五話 │ 第六話 │ 第七話

第三話



唐芋の原産地はメキシコやペルーなどの中南米です。
ここからさまざまなルートで世界に広がり、日本にたどり着いたのは江戸時代のはじめ。
この頃、「唐」という言葉は中国を含めた「外国」という意味もありました。
つまり、唐芋という名前は、新鮮な出会いの感動を秘めた外国から来た芋、という意味だったのです。

お菓子の原料はいろいろありますが、私たちは「唐芋」のお菓子をつくり続けたいと思います。
何よりもまず、唐芋が健康によいからです。




▲天文館フェスティバロの店頭に
並んだ観賞用の唐芋


唐芋は太陽エネルギーをもっとも効率的に蓄積するので、痩せ地でも十分に育ち 、病虫害にも強いという特徴があります。このため化学肥料や農薬などに過度に依存せずにすみます。自然のままにスクスクと成長する唐芋は本質的に「健康・安全」な作物なのです。



唐芋はバランスよくいろいろな栄養分を蓄えているため、アメリカの大学ではロケットの中での栄養食にする研究が進められています。また昔から「おいしい漢方薬」といわれるわけは・・・、豊富な食物繊維による美肌・ダイエット効果や、各種ビタミンやカルシウムなどの効力は言うまでもなく、視力を回復するアントシアン、癌を防ぐカロチンなども豊かなので、その味を楽しみながら自然にカラダを守れるからなのです。



赤い芋、白い芋、紫の芋、あるいは外は赤でも中は紫という芋、などなど・・・唐芋はいろいろな色彩を持っていることから「カラー芋」とも呼ばれます。 この色彩を生かしてお菓子やデザート、料理などの色を出すことができます。化学色素のように健康を害することもなく、おしゃれな彩りを創り出せる、とっても貴重な存在です。






1960年代後半にデビューしたこの白芋は、澱粉や焼酎の原料として圧倒的な勢いで広まり、また風味も豊かなため焼き芋や天ぷらなどの家庭用食材としても広く親しまれてきました。
しかし最近の新種の普及により主役の座を追われようとしています。

フェスティバロでは、やがて「幻の唐芋」となるであろうこの「黄金千貫」を材料に大ヒットの唐芋ケーキ「ラブリー」等を誕生させました。それ故、直営農場ではこの唐芋を特に大切に栽培し続けています。
その形状は凹凸や割れ目が激しく、簡単に皮がむけません。たくさんの人がひとつひとつ手で皮をむかなければならないので、ずいぶんと手間がかかり、菓子素材としては本当に「贅沢品」といえます。




薩摩半島の最南端、山川町で、この町に住む船員が南米パラグアイから個人的に持ち帰った芋を自宅で栽培し始めたのがそもそもの始まり。 みのもんた氏が「おもいっきりテレビ」で絶好の健康食品と紹介したのをきっかけに、全国的に知られるようになった紫芋。
フェスティバロでは山川紫にアヤムラサキなどをブレンドし、沖縄空港で大ヒットの「シュリ」などの唐芋レアケーキを誕生させました。




紅はやとは他の野菜と比較しても、また他の唐芋と比較しても大変栄養分が豊かなことと、さらには癌に効くカロチンをたっぷり含有することから新しいエースとして脚光を浴びました。しかしそれを大きく活用する商品が誕生しなかったことから、序々に姿を消しつつあります。

フェスティバロは「紅はやと」との出会いによってお菓子の会社になりました。紅はやとを素材にした唐芋レアケーキ「カモテ」は伊丹・関西空港のJALUX店舗で限定販売の人気商品です。




関東なら「ベニアズマ」、関西ならば「鳴門キントキ」等、一般によく知られる皮が赤くて中身が白の唐芋です。焼き芋のホクホクというイメージはこの芋の特性によるものです。この系統で南九州を代表するのが1959年に登場した「高系14号」です。

フェスティバロのオリジナル商品を支える主な原料のひとつが「高系14号」です。当初の主力商品として世に送り出した「西洋風唐芋(ハイカライモ)」はこれを素材にしています。
黄金千貫などとブレンドして独特の風味をつくりだす努力をしていますが、高系14号のもつ深い味わいは捨てがたく、直営農場でも広いスペースで栽培されています。